仕事・旅行・元気

　ユリさんは北海道で暮らしていたが、御主人の仕事の都合で白石へ越してきて20年以上になる。お伺いしたのが夕方だったにもかかわらず、こころよく我々を家に上げてくれた。
　まず、「健康でいて、仕事ができて、好きなことをできるのが一番ですよ」と話を切り出された。そのお仕事とは役場の仕事で、ゴミ拾いや植物の手入れなど、町の観光スポットをきれいにすること。この仕事をしているのは町でただ一人。それだけに、責任は大きい。
　大好きなことは旅行。昔はご主人と一緒に車で旅行へ行っていた。しかし、ご主人が亡くなられてからはツアーに参加して旅行に出かけている。行き先は国内が主で、今まで行った旅行先のお話の中でも、北から南まで日本全国各地の地名が出てきた。外国のＴＶで見たところへ行ってみたいと思うけれども、やっぱり国内が良い、多くの面白いところがあるし、好きなところへは何度も行きたい、とのこと。
　旅行の楽しみはたくさんあり、特にお寺巡りと彫刻鑑賞が大好き。それに、知らない土地の風景を見ることも楽しみ。また、一人で旅行をしていても道中で知り合った方と友達になることもあり、その方へ写真を送ったり、手紙のやり取りをなっさている。これも旅の醍醐味で、多くの人と旅先で知り合っている。今後の旅行予定も仕事にあわせていくつかたっている。
　お年を伺ったが、だいぶ若く見える。しかも、車の運転を現在でもなさっている。この元気の秘訣は、最初の一言に集約される。仕事と旅行はユリさんにとって無くてはならない元気の源なのだろう。