昔の角瀬のことならお任せあれ!

 ひのや旅館の玉枝さんは角瀬の生まれ、昔の角瀬のことをたくさんお話してくれました。明治の30年代に水害があって角瀬が流されてしまったこと。明治天皇が恩賜林をくださったこと。今の役場の駐車場のところに船着き場があって、そこまで船が来ていたこと。そこから上流は筏で上っていたこと。春木川橋ができたときのこと。トロッコのこと。角瀬にも昔は病院があったこと。戦争の時に16個の爆弾が落されたこと。爆風によってお寺や青年学校の窓が割れたこと。爆弾が落ちた跡が最近まで残っていたこと。他にもいろいろなことを教えてくれました。ほんとになんでも知っていて、取材班にはとても勉強になりました。
 山菜や木の実の話もいっぱいしてくれました。秋の栗拾いや、キノコのお話。春になるとイタドリを採って、皮をむいて塩をつけて食べたり、軽く茹でて油でさっと炒めて食べたこと。カワラグミはたくさん食べると胃がおかしくなること。山葡萄は寒くなって霜が5回あたるとおいしくなること。他にもナツメ、桑の実、マイタケなどなど、取材班の知らないことばかり。
 自然のものが一番おいしいという玉枝さん、元気な秘訣は自然のものをたくさん食べてきたからですね。これからもずっと元気でいてくださいね。
 (写真は玉枝さんの飼っている猫のやあこです。)

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玉枝さん

居住地 本建地区 角瀬
取材日 2002/12/18
取材者名 久保 岳生