頭に体操、体に運動

 千代江さんは高住生まれ。子どもの頃はまだ本建小学校がある頃で、小学校、高等小学校と、山から荒れ道を下って学校に通ったそうです。よく春木川を石で堰き止めて遊んだそうですが、当時の春木川は大雨のたびに流れの変わる気性の荒い川だったのだとか。でもそうした大雨の後はカジカがたくさん群れていて、たくさん捕まえては串に刺して焼いて食べていたそうです。他にもあくび(あけび)や栗を採っては食べていたとか。あけびの木は二本ないと実を結ばないので、植える時は必ず二本以上、対にしておかなければいけないのだそうです。
 赤沢出身のご主人は小学校時代からの同級生。お二人は結婚してからもしばらく高住の家に住んでいましたが、お母さんの具合が悪くなり、いざというとき車の通りが悪いと恐いということで、昭和45年に角瀬に家を建て、越してきました。
 今では近所にお友達も多く、お茶に誘われることもたびたびあるそうです。お友達に教えてもらったという、広告紙で作るコースターや花瓶カバーも見せて頂きました。また千代江さんは角瀬地区のゲートボールにも参加していて、正月以外は週二回定期的に行われる練習を欠かさないそうです。ちょっとでも休んじゃうと試合でだめだからと、もうすぐ80歳とは思えない元気な発言に驚く取材班に、「頭と体を使うとボケなくて良いんだよ」と笑う千代江さん。これからいつまでもお元気で、頭の体操と体の運動を続けていてくださいね。

  • 頭に体操、体に運動
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千代江さん

居住地 本建地区 角瀬
取材日 2002/12/14
取材者名 小宮 一穂