かっこいい!!!

 生まれも育ちも早川町のおじいちゃん、きっと僕がこうやって『おじいちゃん』って書くのを嫌がるような元気いっぱいな方です。戦時中5年ばかり早川町を離れていましたが、無事にこの町へ帰ってくることができました。その頃の友人で戦友会というものを作りました。戦後間もない頃、会員は70人ほどいましたが、今では山梨県内に7人しか残ってないそうです。しかしおじいちゃんは「でも、今でもこうやって、昔の友と会えるのは良いこと!」と話してくれました。
 戦後から現在にかけておじいちゃんは町会議員6回、森林防犯員、町長さんの後援会長(現在)、森林組合長(現在)、早川猟友会(現在)などいろいろと経験しているのです。「昔は月月火水木金土ってぐらい忙しかったよ!!」懐かしそうに教えてくれました。
 森林組合長としては現在の松食い虫による森林への被害をとても気にしています。しかしめげることもなく「山を愛し、山を育てるのが私の任務である」ときっぱり断言!かっこいい!!この森林組合の活動には海外からの視察団が訪れたり、都会から若い人が参加したいとやって来るのです。
 早川猟友会の活動として、猟の時期には、山で犬を使いイノシシやシカを狩っています。そしてそれをみんなで囲みながらシシ鍋にし、お酒と一緒に食べるのが最高なのです。ちなみに1番おいしい箇所は背肉ともも肉だそうです。
 こんなにたくさんのことができるおじいちゃんの本職は実は材木屋なのです。そして山梨県でも数少ない炭作りの名人なのです。国から勲章を貰ってるスゴ腕なのです!!
 こんなにたくさんのことをできるおじいちゃんは全国探してもなかなかいません!!本当にかっこいい!!
 さらにおじいちゃんの早川町のイメージを聞いたところ「早川町の人はみんな人情深い、へそまがりのような考えの人はいないよ、人間は真面目にぱっとやればできる、悪いことを考えたらくず、人間じゃない。」と早川町への愛着と信頼を語ってくれました。
 最後に「学生には農家の暮らしに密着していく勉強をしてほしいねー。」と言ってくれました。僕もうれしいと同時に身が引き締まりました。
 これからも元気にがんばって下さい、おじいちゃん!!!

  • かっこいい!!!

おじいちゃん

居住地 都川地区 黒桂
取材日 2002/02/23
取材者名 板野 新世