自然と、人間と

 柳島でも、林業や建築業に従事している人が多いようです。清敏さんのお宅では、おじいさんの代では木々の伐採を請けおう山師を、お父さんの代では東京で大工をしていました。清敏さんご自身も柳島で生まれ、学校を卒業した後、東京のお父さんの職場で大工をはじめました。その後も東京でお仕事を続けて、平成6年にご実家に移られました。
 こうした山と関わりの深いこの地域では、山の神様に感謝するお祝いがおこなわれています。1月と8月の両17日、1年に2度あります。近所のお堂に集まって食事をしたり、おしゃべりをしたりしながらお祝いをしています。自然とのつながりや恩恵を意識したものといえるでしょう。
 また「むかしの川は、魚がすみやすかった、だから魚もよく捕った」ともおっしゃっていました。そして現在、川の水質が悪くなっていることを心配しておられました。清敏さんからは、人と自然とのつきあい方を考えさせられるお話をおうかがいできました。

  • 自然と、人間と

清敏さん

居住地 都川地区 柳島
取材日 2002/03/01
取材者名 吉井 勇也